理系大学生の英語学習日記

データや数値を使って定量的で分かり易い勉強法の紹介をしています.それ以外にも旅行や英会話サークルの活動など雑多な記事を書いています

就活×理系×英語

こんにちは,manonです

今回は理系大学院生の就活事情について話していきたいと思います.

大学時代語学の勉強にかなり力を入れたお陰か私自身就活は全くと言っていい程苦労しませんでした.はっきり言って理系こそ英語です.

私がこの記事を書こうと思ったのには理由があって私のいくつかある武器の中で一番英語が猛威を振るっていたなと感じたためそれを理由付きで解説してこれから就活を迎える大学生の武器の種類と重要性を再認識してもらえたらなと思います.

 

 

私の就活事情

私の就活事情を書く前に簡単に私の基本情報を紹介したいと思います.

・一浪

・中堅私大理系

・大学院生

・TOEIC880点

・学科順位6位

コミュ力は普通(自称)

・回路設計/プログラミング

こんな感じです.浪人経験は所感として一切ディスアドバンテージに働かなった印象です.一度も面接でも触れられませんでした.

 

ESを出した企業

次に私がESを出した企業を紹介したいと思います.実際にESを提出したのは以下の5社です.

  • プラントメーカーY社(内々定)

    ↳本社三鷹,FA,流量計,計測機器,平均年収859万円

  • 電子機器メーカーS社(内々定)

    ↳本社品川,スマホ,カメラ,ゲーム機,平均年収1057万円

  • 医療機器メーカーO社(最終選考で落選)

    ↳本社新宿,カメラ,内視鏡,平均年収851万円

  • 半導体製造装置メーカーD社(内々定)

    ↳本社大田区半導体製造装置,ダイシングソー,平均年収1057万円

 

といった具合です.年収800万以上・関東で働ける・物を作っていたい・東証一部上場という基準で振るいにかけてました.

平均年収はあくまで目安ですが自分の大学の就職実績と自分の大学内での立ち位置を考えると自分はどれくらいの企業に行けるなというのがだいたい見えてきます.

自分はそんなに残業してまでお金が欲しかったわけではないのでライフワークバランスを考えて上記の5社を決めました.

 

理系の就活をデータから考えてみる

就活といえば大学4年生大学院2年生が一斉にするイベントです.

大学生の一つの代をざっくり53万人,理系大学生の割合を20.6%とすると

(出典:https://resemom.jp/article/2020/12/09/59403.html

https://tanuki-no-suji.at.webry.info/201912/article_12.html)

かなり雑な計算ですが10万6千人います.その10万6千人が順番に上から企業に収まっていくイベントだと思ってもらって問題はありません.

 

今度は受入れ先を考えます.日本には会社が419万企業ありますが,そのどれもにみんながみんな入りたい訳ではありません.みんなが入りたい企業はそんなに多くはなくて,投資の世界で主要400社なんてくくりがありますがだいたいそんなもんです.

 

 

その主要400社でもホールディング系は新卒を取ってなかったりもろ文系の会社があったりして理系の新卒が用がある会社を250社としましょう.

トヨタやJRなんかは新卒を大量に採用していますが割とそんな企業はごく少数で大手であっても30-50人なんて会社もザラです.

ここで1企業当たりの新卒採用人数を仮に平均で70人と置くと主要400社全部で理系の採用者数は17,500人です.

この時点で同世代の上位16.5%の人間が主要400社の理系新卒で採用されることが分かります.

うちの大学の主要400社就職率は33%と出ていたので体感的にはだいたいこんなもんって感じです.

ホールディング系を含む主要400社の平均年収が727万円なのでここから平均年収800万円以上関東から出たくない等のフィルターをかけていくとかなり枠が減っていくかと思います.

(出典:https://kyuuryou.com/w2889-2013.html)

 

かなり大雑把ですが上位10%の人間がこの条件を掴みとれるとします.

そうすることで次に自分がそこに入るにはどうしたら良いかが見えてきます.

 

自分のESが,経歴が上位10%位魅力的か

みんなが入りたいような大企業に入るためにしなくてはいけないとこは極めて単純明快で,人よりESが,エピソードが,話が魅力的かどうかだけです.

1時間程度の面接ではその人のほんの一部しか見えてこないので,面接の中での話が上位10%くらい魅力的だったらまぐれでも通ってしまうということです.

 

では実際にどうしたら上位10%に入れるのかを考えていきましょう.

まず真っ先に思い浮かぶのは「最終学歴となる大学名」です.

これは割と皆さんの共通認識かと思いますが学歴フィルターなんて言葉もあるくらいなので大学名がゴージャスなほど良い就職先をつかみ取り易いのは事実です.

 

偏差値が高い大学の学生の方が,偏差値が低い大学の学生よりも努力が出来て・自頭が良くて・要領が良い可能性が高いという客観的な事実に基づいています.

私はこの点においてはかなり後塵を拝していて中堅私立大学より勉強が出来る理系は山ほどいます.それでも私が就職を勝ち取れたのは大学名はあくまで最低保証で理系の就活は何が出来るか・何をしてきたかを割とみられるからです.

 

次に学科順位です.私は比較的学科順位が高かったですが,これはある程度真面目に授業を受けていたことの証明にはなっても頭が良いことの証明には全くなりません.なぜなら中堅私大だからです.

戦う相手は大半が大学の外にいて,学内順位はその大勢の学生と戦うには同一の指標ではないから不適です.

 

次に研究内容や技術です.

理系で就職をした先輩がいる方は知ってる方も多いかと思いますが,研究室でやっていた内容をそのまま企業に入ってやる人ってホントに10%もいないと思います.

研究室でやっていた分野と似ているとかはかなりいますが全く同じというのはほぼいないというのが定説です.

 

それなのに何故面接で研究の話ばかりするのかと言えば,その人が物事をしっかりと道筋を立ててこなせるか・理に適っているか・合理的な判断力があるのかを研究の話を通してみているからです.

なのでこの研究の話はみんなESもガチで書いてきます.正直ここで差をつけるのは既に学会発表or特許等の実績を持っている方でないと難しいです.

私自身学会発表や特許等の実績は持っていなかったので特に悪いところも良いところもない当たり障りのない研究のエピソードを書いていたかと思います.

 

そうなってくるとやはり私が差別化に成功した要因は英語だったのかなとなってきます.これはESでも面接の中でも差別化を図るうえで相当意味があったなと感じています.特にESに関しては自分のトークの巧拙というのは全く関係がない訳で,純粋な肩書とエピソードの魅力だけが指標です.

 

エンジニアは海外の拠点で働いたり,製品を世界中に届ける関係で海外の顧客を相手にしたりと英語が何かと必要にも関わらず,理系学生英語苦手で避けがちなところがあります.需要があるのに供給が少ないみたいな状態です.

 

この需要ってのが実はすごく大事で,世の中には色々な資格がありますが仕事に役に立たない難易度も大して高くない資格を頑張って取りましたって面接で言う人がいますがこれは割と逆効果でむしろ言わない方が良いまであります笑

この人資格商法に流されちゃう人なんだって自ら暴露するみたいな感じです.

なのでなんでそれをしようと思ったのかと自分のビジョンがマッチしてる方が一貫性があり評価もされやすいです.

 

また,TOEIC等の試験であればESや面接の中で使う頑張ったエピソードを構成しやすいです.

何故なら数字で結果を示すことが出来るからです.

しかも上位校の大学生であればほとんどがTOEICを受験したことがあるため点数の良し悪しを点数という単一ものさしで測れます.

 

なので普通のガクチカの「こうこうこんな努力しました」「バイトリーダー大変だったけどチームワークを学びました」と定量的ではない苦労話をするところを,

「こんな考えでこんな努力してきました,その結果こうなりました」と言えるのです.

しかも数字を用いているので説得力がある訳です.

 

私は英会話練習の為にターミナル駅で外国人に話しかけるという活動をしていましたが,これめちゃめちゃウケました.

2社くらい実際に内々定連絡後のフィードバックでこのエピソードについて言及してくださりましたし,第一志望だったS社の内定をつかみ取った時も面接後にこれが印象に残ったと言って下さりました.

 

面接官って何百と同じような学生を見ているので,その中で印象に残ったなんて言われたら正直勝ち確みたいなものです.

englishscience.hatenablog.com

 

なので就活を一通りやってみて思ったことは,私のESと面接の中で他の学生との差別化に最も貢献してくれたのはやはり英語のエピソードだったなぁということです.

 

最後に

いかがだったでしょうか?

就活が終わって私が一番差別化に成功していたのはなんだったんだろうと考えた時に

英語がやはり大きかったなという結論に至ったためこの記事を書いてみました.

この記事が英語学習にやる気を見出すきっかけになってくれれば冥利に尽きるというものです.

それではまた